TL;DR(先に要点)
- AIインフラは残る(電気・道路と同じ)。ただし過剰期待の周辺が燃える。
- 発火は
収益失望 × 与信縮小 × 供給ボトルネック × 地政の同時多発で起きやすい。 - 火柱 → 急落 → 淘汰 → 再編を短期に圧縮。生き残るのは“地道に成果を出す層”。
ストーリー ~崩壊の序曲~
2025年8月──私は予言(いえ助言)する。近年、株式市場の最高値更新をはじめ、AIやテック界隈で飛ぶ鳥を落とす勢いのブームが続いている。「波に乗らなければ損」という風潮が当たり前のように広がり、浮かれた空気が日常を支配してはいないか?
地に足を着けず有頂天になり、AIを神話的に祭り上げ、誰もがその進化を疑わない。……その姿は、かつて日本経済を深く傷つけ、“失われた30年”と呼ばれた時代「土地神話」の前兆と重ならないだろうか。
1) 発火条件(トリガー)
崩壊の予兆はいつでも同じ理屈だ。土地に住宅にシステムに産業に……何より人間の過剰な期待感ばかり先行し、現実味から乖離した経済が流入し、行き詰った挙句に破裂するように崩壊。はじける泡からついた名前がバブル経済。ぶっちゃけ……今、AI市場がパンパンに膨れてないか? まだ入ると思うか? 流入が鈍化して行き詰まり他の経済に流れ無くなってないか?
収益の現実
- 費用先行・効果遅行が表面化。「使われてるのに儲からない」。
- KPIが“話題性”依存、P/Lに効かないPoC過多。
金融の逆回転
- 金利・与信の引き締めで資金繰り悪化。
- ダウンラウンド・ブリッジ多発で撤退増。
供給・インフラの詰まり
- 電力・DCキャパ・素材のボトルネック。
- GPU在庫サイクル反転(作り過ぎ→値崩れ)。
地政・規制の波
- サプライチェーン分断・輸出規制強化。
- 著作権・個人情報の実装規制がコスト化。
2) 火柱シナリオ(時系列)
足元の崩落中は気づかない。わが身に感じて初めて気づくのが崩壊という厄介なものだ。事が過ぎ去った後に騒ぎ立て、早く対応しとけばよかったと後悔するのが世の常。今回はいつもと違う流れが来る。2026年、丙午の年だ。(丙午含め十干十二支の話はまた後日)火と火のエネルギーが重なり、認知度・注目度が60年で最も高い“火柱花火の大業火”。炎で灰になるか推進力になるか──どちらかに二極化が進む年回りだ。
- 期待の天井:好材料出尽くし、ガイダンス失望が連鎖。
- 火柱:ハイβ銘柄から崩落、ETF経由で指数に波及。
- 信用収縮:資金の逃げ足が加速、ブリッジ資金枯渇。
- 淘汰:赤字継続・実装力のない案件が整理。在庫調整も深まる。
- 底固め:インフラ・実用案件が残存、“汗臭いKPI”が評価軸に。
3) 二極化(誰が燃えて、誰が残る?)
二極化と聞いて、誰しも勝ちに行きたいと思うのが本音だが、世の中そんなに甘くはない。いつの時代も陰陽を含め、対局でバランスをとるのが森羅万象というもの。自然とどちらかに分かれるが、今回はAIだ……。当然のことながら、活用するかしないかが根本の分水嶺であることは理解しておいてほしい。土地や住宅もそうだが、対象となる産業自体がなくなるわけではない。むしろインフラとして根付くであろう産業の、避けては通れない分岐点を選ぶ方が賢い。単に、篩に残るか落とされるかだけである。
燃えやすい側
- マネタイズ不明の生成系スタートアップ。
- 「AIやってます」広報先行の非テック企業。
- 借入依存・高キャッシュバーン体質。
残りやすい側
- 既存事業の原価・時間を削る用途を回し続けた企業。
- 運用・セキュリティ・データ整備など“泥臭い基盤”を積んだ現場。
- 小規模でも黒字化を崩さないプロダクト。
4) 備え(助言)
備え──。落とされないためにはどうするか? 単純だ。篩にかけられていると自覚する──それだけである。残るためにはどうするか。落ちないためにどこを握るか。いつまで揺れるのか。じっくり腰を据え、周りの情報を精査・判別することが何より大切である。人の数だけ選択があり、人の数だけ判断がある。その判断を人に委ねようとする心こそ、負け組の心の持ち方ってもんだろ? まずは世の中の情報を疑ってみる。自分にとってどうなのか。その情報に確固たる根拠はあるのか。精査すべきところは山ほどあるはずだ。天気の予報は気象庁ができるが、現場の雨の対応は自分のことだろ? 責任転嫁は負け組の第一歩。
個人
- 「AIで
何を何分短縮」を数値化して貯める。 - 生成+評価・検証・監査の両刀を磨く。
- レガシー現場への“通訳力”を身につける。チョベリグ。
企業
- PoC乱発を停止、3ヶ月でP/Lに効く案件へ集中。
- GPU/電力/データ契約は可変費化&エグジット条件を明文化。
- モデル依存を避ける切替・縮退設計を先に用意。
投資・経営
- 売上より粗利と回収期間。“地味KPI”重視。
- 集中リスク(単一銘柄・単一ロケーション・単一ベンダ)を減らす。
- 在庫・設備の山を作らない。
小さく早く回す。
5) サイン(監視ポイント)
まー、とにかく日々あふれる情報に対して、自分の判断基準は持っておくこと。どんなトリガーで崩壊が始まるかは、終わってみなきゃわからない。燃えてる業火の真っ最中に火元を確認しようものなら、結果、大やけどしちまうだろ(笑)。自分の身は自分で守る──それが火事場のルールってやつだ。火のないところに煙は立たない。煙や匂い、温度の変化を確認できたら、自分の行動を最優先。それが生き残りの鉄則ってやつだろ。アンテナはしっかり張っとけよ。
- 主要企業の決算で「利用は増加、収益化は未達」の文言が増える。
- DC・電力の逼迫ニュースが一服し、逆に稼働率低下の話題が出始める。
- 調達環境:ダウンラウンド増、ブリッジ多発、既存投資家の追資渋り。
- 規制・訴訟が実装段階に入る(著作権・個人情報・雇用)。
断り書き(補足)
これは予言という大それたものではなく、波止場の親父の助言ってやつさ……。当たる当たらないは保証しない。──まー、当たった時は震えてくれw
本職は手相、命術はついで。癖ってやつか? 世の流れの“真相”も読める気がしてるのさ。ナウいだろ?
野須寅 堕無洲 / 夜露死苦 米餅