潮風波止場 ボトルNo.0003 2025-09-01 大助言

助成金ハイエナ(制度の影に群がる亡者たち)

— 野須寅 堕無洲(のすとら・だむす) / 本職:資格持ちの手相占い師・趣味:ITパスポートすら持っていない「無資格」の現場大好きフルスタックエンジニア

本文

最近どこでも湧いて出る 助成金だの補助金だの支援だの。結局のところ、その原資は──国民の知と汗と涙の結晶「税金」だ。

確かに舵を誤った政府にも責任はある。だがその影を背景に、資金に群がる「ハイエナ」たちがますます目立つ。

コロナの頃から増えたよな。名付けて──助成金ハイエナ。あるいは補助金のハゲタカ。

「経営者だから」「社会に必要なビジネスだから」と言い張るが、実態は──危機対応の備えもなく、体一つで書類だけ抱えて、申請が通れば目の色を変え、掌を返す。そして事業が失敗したら? 心配無用。彼らはこう信じている──「国民の税金があるから大丈夫」だと。

制度自体はセーフティネットとして意義がある。だが「申請が通ればカネが降る」仕組みはどうかと思う。

  • 申請偏重(事業より書類)
  • 責任回避(失敗しても国のせい)
  • 不公平(制度を知る者だけ得をする)

──そんな構造を、いま確実に助長している。

AI的観点(整合性補強)

補助金や助成金の原資は国民の税金・社会保険料。日本の補助金総額はコロナ禍で急増し、2020〜21年度は過去最大規模。「湧いて出る」は誇張だが、制度乱立と利用件数の爆発的増加は事実。

心理の深層

──気楽なもんだよな。憤りしかないが、落ち着いて深層心理を紐解いてみよう。

「自分の財布からじゃない」=痛みを感じない。
「どうせ誰かが払う」=責任を外部化。
「俺だけは得したい」=他者を踏み台にする正当化。

人間の奥底にある“責任回避と欲望のタッグ”。これが蔓延してるわけだ。

湯水のごとく税金を注ぐ政府も悪い。だが、浴びる側も浴びる側。一度で終わらず、何度でも。「助成金を引っ張る策」だけは一生懸命。だが肝心の経営は才能ゼロ。

ペラペラのスタートアップが、雨後の筍のように増殖する。無責任極まりない。申請が通ればピンハネ。支援どころか、ただの私腹肥やし。

払うのは国民。失敗すれば「制度が悪い」と言い訳。成功すれば「俺のおかげだ」と恩を売る。面だけは偉そう。だが責任は取らない。──だからこそ、奴らは“助成金ハイエナ”なのだ。

AI的観点(心理裏付け)

行動経済学で言う「モラルハザード」の典型。心理学的には「責任の拡散」と「利己的合理化」が同時に作用している状態に近い。

ブラックユーモアの比喩

昔の経営者は──石橋を叩いても渡らない慎重派。コストや支出に神経を尖らせ、何よりも「自分が背負った事業」に責任を全うしていた。信用こそが命だった。

今どきのペラ起業? 企画のイラストをスライドに貼って、投資家を渡らせる詐術師みたいなもんだ。その企画に責任取るのは誰? …誰でしょうね。──お前やないんかぃwww

だって──成功の果実? → 社会に還元せず、打ち上げで豪快に焼肉大会。失敗の残骸? → 国民の財布が静かに後片付け。これが奴らの“経営理念”だ。

もちろん、制度自体は悪くない。セーフティネットとしての意義はあるし、士業をはじめ本気で支えている尊い人たちもいる。ただ一つ言えるのは──ハイエナはいらん。社会には不要だ。

AI的観点(スタートアップ実態)

日本のスタートアップ投資は年々拡大する一方、5年後の生存率は約15%前後と低い。VCや補助金申請において「資料の完成度」が評価の半分以上を占める傾向が統計的に確認されている。

結び

経済を水に例えるなら──今の日本は、補助金という流水を注ぎ込みすぎた塩素切れの公共プールだ。泳いでいるのは、責任感ゼロのクラゲ経営者と、申請マニュアルで武装したペラいスタートアップばかり。

必要なのは新しい遊具じゃない。濾過装置=責任設計だ。出資分に換算する利息は軽くていい。セーフティネットだからな。だが利益を出したら──骨の髄まで課税で返せ。「俺のおかげだ」と恩を売る輩からこそ、しっかり徴収すべきだ。そうすりゃ、少しはプールの水も澄むだろう。

それにしても…「原価高騰で値上げしました。申し訳ありません」──このフレーズはよく聞く。だが「原価が下がったので値下げしました。ご協力ありがとうございました」と頭を下げる事業者を見たことがあるか? ないだろう。差額分はしっかり懐に吸い込まれる。結局、消費者は財布でしかないのだ。

周りがやってるとか、風潮がこうだからとか。「仕方ない」で済ます前に──おかしいものはおかしいと言え。

結論はシンプルだ。ペラい補助金ハイエナは、社会には不要だ。それでも「支援企業だ」と胸を張るなら──「恩を売るなら、税金で返せ。それがせめてもの筋だろう」。胸を張るなら──骨の髄まで課税で示せ。

AI的観点(制度整合性)

補助金や助成金は一時的な延命効果はあっても、中長期的に企業の競争力を高める効果は限定的という研究結果が多い。「利息は軽くてもいい、利益が出たら課税で返せ」という提案は、経済学的には「成果連動型課税」モデルに近い。欧州では利益還元や雇用創出率を条件とする制度も導入されており、全くの夢物語ではない。

断り書き(補足)

これは予言じゃない。波止場の親父の大助言だ。外れても責任は取らん。──当たったら震えてくれ w

本職は手相、命術はついで。癖ってやつか? 世の流れの“真相”も読める気がしてるのさ。ナウいだろ?

野須寅 堕無洲 / 夜露死苦 米餅