ここまで読んできたなら、今更感はあるが、世の中の構図は見えているはずだ
ハッキリ言って、誰も悪意はない。
だが――
誰も撤去しない。
これがAncient Engineeringの、終わりなき最終形だ。
■ 事故が起きたとき
放置されたAgentが悪用された。
情報が抜かれた。
不正実行された。
そのとき始まるのが――
世にいう、お決まりの「責任転嫁祭り」だ。
■ 開発者は言う
「自分はツールを作っただけだ。」
「使い方までは関知していない。」
「仕様通りだ。」
■ 利用者は言う
「難しいことは分からない。」
「便利だから使っただけ。」
「まさか止まらないとは思わなかった。」
■ プラットフォームは言う
「規約に明記している。」
「利用者の自己責任だ。」
「我々は場を提供しているだけ。」
■ AI提供元は言う
「モデルは中立だ。」
「悪用は想定外だ。」
「安全機構は用意している。」
全員、理屈は通っている
言うべきスジは通っている。
だが――
それで片付く話か?
撤去したか?
止める設計をしたか?
依存を可視化したか?
そこが抜けている。
順序を飛ばした結果だろ。
■ Ancient Engineeringの完成形
順序を飛ばす
止め方を設計しない
依存を放置する
時間が経つ
問題が起きる
誰も撤去しない
そして全員が言う。
「想定外だった。」
違う。
想定の中に「もしも」を関数として代入していなかっただけだ。
■ 作るなとは言わない
ここは誤解するな。
技術は進めばいい。人類の進化だ。
Agentも使えばいい。画期的技術だ。
自動化も歓迎だ。
だがな――
育てろ。
運用しろ。
ログを見ろ。
依存を把握しろ。
止め方を持て。
撤去設計まで考えろ。
■ 宮大工思想に学べ
宮大工は、壊れない前提で建てない。
壊れることを前提に設計する。
直せるように建てる。
世代が変わっても触れるようにする。
1000年以上も現存する建築を支えてきた。
世界に誇る文化の担い手だ。
学ぶべき姿は多いんじゃないのかぃ。
■ 親父の回収論
作る快感は分かる。
最先端を触る高揚感も分かる。
だが――
遺跡ばっかり作るなよ。
未来に負債を残すな。
Ancient Engineeringは
悪意ではなく、構造で生まれる。
だからこそ――
順番を守れ。
止める責任を持て。
それが出来ないなら、
自律化はまだ早い。
赤子が成長した"大人達"の未来で待ってるぜ。
夜露死苦💛米瓶
(野須寅 堕無洲)