海洋国家構想 P4 2025‑11‑20 安心

実現性の検証

— 野須寅 堕無洲|"出来る/出来ない" の話じゃねぇ。技術も地形も国力も、"もう揃ってる" という現実

1|夢物語? いつまで寝てんだ。そんなもん、とっくに世界は現実化してるぞ

「海に住む? 海洋都市?そんなのSFだろ?」
そう思ってるなら——おまえ、本気で世界の情報の欠片すら見てない。
悪いがそこは断言させてもらう。

技術はもう揃ってる。
しかも、日本より先に 他国が試運転を始めてる。
なぁ、これヤバくねぇか? これが現状だ。

● 海上都市構想(世界)

オランダ:

国土の1/3を海から奪還、浮体式住宅を量産

モルディブ:

海上の"浮遊都市"を既に建設中

デンマーク:

海上エネルギー島(人工島)を建設進行

韓国・釜山:

海上スマートシティ実証中

……気づいたか?
もう世界は"沈む前提"で動いてる。

それなのに、海と共に生きてきた日本だけが
古い陸上パラメータに縛られてる。
動かない理由どこにもねぇだろ。

2|日本の海は、"住む・作る・回す" の三拍子が揃った特級フィールドだ

親父が胸張って言えるのはこれだ。
日本は世界でも珍しい"住める海"を広範囲で持つ国だ。
世界レベルで見ても"唯一クラス"の地形だ。

理由は3つある。

■ 理由①:日本は「天然の大陸棚国家」

海岸から200km以上、"なだらかで浅い海"が続く。

これが何を意味するか?

住みやすい
発電しやすい
掘りやすい
施工しやすい

つまり——
沿岸から海上・海底開発がバカみてぇにやりやすい地形なんだ。

おまけに深さもある。
陸上はどうしたって2Dだが、海は "縦に広い3Dフィールド" だ。

■ 理由②:EEZ世界6位の海洋国家

日本の排他的経済水域は世界6位。
つまり——

"陸の2倍以上の国土が海にある" のと同じだ。

狭いと思ってんのは "陸だけで国土を見てる思考" の方だ。
海に出てる"上の部分"しか見てねぇってことだ。

そして海底レアアースや海底資源……
宝の山が眠ってるのも事実だ。

■ 理由③:世界最先端レベルの海洋技術なら既にある

深海掘削(地球深部探査船「ちきゅう」)
海底ケーブル敷設技術(世界上位)
浮体式洋上風力
海中ロボット・ROV
潮流発電
海底資源調査船
離島のドローン物流

これ全部、
"日本はもう海で戦える技術国家だ" という証拠だ。

「あとは"海で使う前提"にするだけだ。技術はとっくに揃ってんだよ。」

3|これまでの3レイヤー構想は全部"技術的には実現済み"だ

宇宙船を1基作るより、よっぽど早い。
どこまで現実なのか——ひとつずつ示そうじゃねぇか。

🔵 ①:生活圏(住む場所)=もう作れる

浮体式の家

→ 日本でも実験済

海上コミュニティ

→ 世界で建設中

"動く集落"

→ 工業用途で実現済

ハイブリッド型

→ 都市計画に組み込み可能

つまり、海に"住む"は 技術的にすでにクリア。
あとは法整備・行政区・物流網の再設計だけ。

孤立じゃねぇ——陸とのハイブリッド構想だ。
肺呼吸の人類にはちょうどいいだろ?(笑)

🔵 ②:産業・物流(回す力)=むしろ陸より強い

海の物流は、時速数十kmの "揺れない高速道路" だ。

フェリー・RO-RO船
ドローン
海底パイプライン
海底ケーブル
港湾の「点→面」化

関門トンネルも青函トンネルも海の中だろ?
だったら 海洋鉄道 があってもいい。

陸が止まっても——海は止まらねぇ。
「陸がバラバラになっても、海はつながってるんだよ。」

🔵 ③:エネルギー(生存基盤)=日本こそやる国

海流
洋上風力
潮力
海中太陽光(場所次第)

特に黒潮は世界有数のエネルギー帯だ。
海のダムを持ってるのに使わねぇのは宝の持ち腐れ。

海底データセンターなんて作った日には、
冷却もアクセスも電力も効率化。
シリコンバレーじゃなく"シリコンワールド" だ。

4|足りないのは1つだけ——"発想のOS"だ

技術:

ある

金:

ある

地形:

ある

海:

ある

歴史:

ある

足りないのはこれだ。

"陸に住む前提を疑う発想"

未来を止めてんのは技術じゃない。
「陸でやるもんだ」という古い価値観だ。

じゃあ、いつOSを更新する?
——今だろ。
南海トラフは、そのアップデート通知みたいなもんだ。

5|実現は可能か? 親父の結論

「可能か不可能かなんざ、とっくに終わった議論だ。
もう、"やるかやらねぇか" の段階に来てる。」

技術:

揃ってる

地形:

向いてる

経済水域:

広い

文化:

海と縁深い

世界:

動き始めてる

やらねぇ理由を探す方が難しいだろ。

あとは
"日本としてどの未来を選ぶか" だけだ。

6|役割・締め

最後に、読者へ"選択の鍵"を渡す。

「『無理だ』と思うなら理由はいくらでも出る。
だが『出来る前提』で見ると、道は勝手に見えてくる。
未来ってのはそういうもんだ。」

そしてラストはこう結ぶ。

「次のページでは——
実際、どんな未来を選べるのか を整理して渡してやる。」

野須寅 堕無洲 一言メモ

「できねぇ理由なんて、探せばいくらでも出てくる。
だが『やる前提』で考えりゃ、道は自然と見えてくるもんだ。
技術は人が作る。未来も人が選ぶ。それだけの話だ。」