価値観の再定義 P4 2026‑05‑17 事例①

柿の種|失敗の再定義

— 野須寅 堕無洲(のすとら・だむす)|俺の酒の相棒の話をする

ここまでで進化につながる工程は見えたと思う。

じゃあ一回、実際の具体に落としてみる。

柿の種ってあるよな。

俺の酒の相棒だw

あの細長くて、ちょっと曲がった形のやつ。

あれ、最初からあの形を狙って作ったと思うか?

たぶん違う。

もともとは、もっと別の形をしていたはずだ。
丸いとか、整った形とか、
いわゆる"商品として綺麗な形"。

焼いてる途中で、思わぬ方向で崩れる。

形が歪む
欠ける
均一じゃない

普通の認識ならどうするか。

失敗だなって判断する。

規格外
売り物にならない
弾く

ここで終わる。一般論としては正しい流れだ。

でも、どこかで止まったやつがいる。

ここがポイントだよなw

「これ、捨てるのもったいなくないか?」

👉 この一言で、流れが変わる。

そのまま捨てる代わりに、ちょっと食べてみる。

「あれ?」

味は変わってない。

むしろ、食感がいい。

ここで一瞬、ズレが起きる。

頭の中で電球が光るやつだw

形は崩れてるのに、

食べ物としては成立してる。

この時点ではまだ"失敗作"だ。

でも同時に——

👉 "使える失敗"になる。

さぁ、ここからが分岐だ。

形が悪いからダメ
形は悪いけどいける

後者に行くと、ラベルが変わる。

失敗

食べられる

規格外

面白い形

不揃い

個性

この時点で、もう別物だ。

さらに進むとどうなるか。

その形を"前提"にし始める。

整えるんじゃなくて、そのまま活かす。

するといつの間にか——

👉 あの形が"普通"になる。

「柿の種」っていう、妙にしっくりくる名前もつく。

ここで再定義が終わる。

最初は"崩れた形"だったものが、

最終的には"完成された形"になる。

👉 これ、よく見ると逆転してる。

完成形を目指して失敗したものが、

別の完成形として定着してる。

つまりな、

最初の目的から見たら失敗でも、

結果としては成功になってる。

しかもその成功、最初から狙ってたわけじゃない。

狙えんだろ、普通にw

ズレた結果だ。

ここで③記事の工程を思い出す。

違和感

試す

転換点

再定義

定着

全部通ってる。

さらに重要なのはここだ。

"直してない"

失敗を修正して元に戻したわけじゃない。

そのまま別の意味を与えた。

もしあの時、
「ちゃんとした形に戻そう」って方向に行ってたら——

柿の種はこの世に生まれてない。

ズレを直す
ズレを活かす

👉 この分岐で、結果が変わる。

たぶんな——

失敗ってのはな、

直すもんじゃなくて
名前を変えるもんかもしれんぞ。