通信衛星とデブリ P1 2026‑02‑17 インフラ論

便利さとインフラは別の話だ

── 災害で役立つからといって、万能ではない

— 野須寅 堕無洲(のすとら・だむす)|入口専用回

便利な世の中になったよな

たまに夜空を見上げると流れ星かとときめいたら
・・・実は人工衛星だったというたまにロマンスを現実に引き戻してくれるようなw
まー便利な世の中になってきたよなw

正直に言うと。
人工衛星は、便利だ
天気にGPSに測量に何かと生活を助けてくれるしな。

低軌道通信衛星の話

なんか近頃・・・
低軌道(500〜600km付近)にやたらめったら通信衛星打ち上げまくって
通信インフラとしての活用の話もチラホラ聞くよな。

確かに…山奥だろうが、海の真ん中だろうが、
地震や豪雨で地上の回線が死んだ時でも、
空から電波が降ってくる。
あれに助けられた現場があるのも事実だ。

利便性は良い。
災害時の緊急回避手段としては理想な一面もある。

最初に言っておく

先に言わせてもらうが
この話は「衛星通信はダメだ」って類の話じゃない

むしろ逆だ。
本気で助かる技術だからこそ、雑な感覚や概念でインフラ扱いするな
って話だ。

インフラって言葉、軽くないか

インフラって言葉、
最近やたら軽く使われすぎてる気がしてな。

「使える」

「便利」

「広く普及している」

この辺が揃うと、
すぐに"インフラ"って札をペタペタ貼りたがる。

インフラの本質はどこにある

でもな、
俺の感覚で言わせてもらうと、利便性や汎用性は確かにあるが、
インフラの本質はそこじゃない

インフラってのは、
動いてる時の顔じゃない。

壊れた時、
止まった時、
事故った時に、
どうなるか。

そこにインフラの本質の全部が出る。

地上のインフラには「後始末」がある

地上のインフラは、壊れても「後始末」がある。

道路が落ちりゃ直す。

橋が壊れりゃ架け直す。

電線が切れりゃすぐに張り替える。

非常時や災害復旧時の早さもあいまってのライフラインだろ?

緊急時の一時停止は仕方ないがそれでも不安にさせない、
確固たる後始末の安心感があってこそのインフラじゃねーか?

誰が責任を持つのか。

どこが金を出すのか。

どう復旧するのか。

文句は多いが、
仕組みとしては用意されてる。

これがインフラだ。

じゃあ、宇宙はどうだ

じゃあ、宇宙はどうだ。

通信衛星が壊れたら?

衝突したら?

軌道上で事故ったら?

――回収できるか?

――修理できるか?

――後始末は誰がやる?

ここで、未知の世界で想定外の事は起こるだろうけど、
想定の範囲で収めてくれなきゃどうすんのってところだ。

宇宙のゴミは消えない

宇宙はな、
落としたら終わりだ
散ったら、もっと終わりだ

地上なら「ゴミ」でも、

宇宙じゃ「消えない危険物」になる。

それでも座らせていいのか

それでも、

「便利だから」

「未来っぽいから」

「技術が進んでるから」

そんな理由で、
インフラの椅子に座らせていいのか。

夢と責任はセットで持て

俺が言いたいのは、
夢を見るな、って話じゃない。

夢と責任は、セットで持て
って話だ。

災害時に助かる。
僻地で役に立つ。
それは本当だ。

でもそれと、
社会の背骨として任せ切れるか
って話は、まったく別物だ。

便利さは免罪符じゃない

便利さは免罪符じゃない。

役立つことは、無責任の言い訳にならない。

ただ一つ、ちゃんと問い続ける

ただ一つ、
ちゃんと問い続ける。

それは本当に、インフラと呼べる段階に来ているのか?

次は、
「インフラは壊れた時に正体を現す」
この話をしよう。