P2 2026‑06‑08 夢と責任

呼称確認

— 野須寅 堕無洲(のすとら・だむす)|呼称確認をバカにするな

前記事で「確認する自由」というキーワードを出した。

今回はそこをちょいと掘るぞ。

ただな。確認って言葉を聞くと、
なんか面倒臭ぇ事の事務的処理みたいに聞こえるよな(笑)

確認しました。

再確認しました。

ダブルチェックしました。

そんな言葉聞くと、

「そんな事より早く進めろよ」

なんて思う人もいるかもしれねぇ。

まー否定はせんよ(笑)
実際俺も若い頃はそうだったしな。

だがしかし・・・。

酸いも甘いも噛み締めて、人生経験積んでくると見えてくるんだよ。

👉 世の中って、やっぱ確認で回ってるんだなって。

改めて思う。大事なんだよな。

例えば日本の日常インフラである鉄道を例に挙げてみよう。

駅員や運転士がやってる、指差し確認。

あれ見た事あるだろ?

信号よし。

ドアよし。

出発進行。

あれだよ。あれ(笑)

正直言うと、初めて見た時は思った。
そんなもん見りゃ分かるだろって(笑)

だがな。現場は違う。

人間は慣れる。

人間は油断する。

人間は勘違いする。

だから声に出す。
だから指を差す。
だから確認する。

👉 あれは能力の低い人間のためにやってるんじゃねぇ。
能力の高い人間ですらミスるからやってるんだ。

ここ大事なところな。油断や慢心の防止の一つだよ。

飛行機も同じだ。

毎回毎回、

非常口の説明をする。

シートベルトの説明をする。

酸素マスクの説明をする。

何百回も乗ってる人からしたら、もう聞き飽きてるだろう。

だが、それでもやる。

なぜか。

👉 人間は忘れるからだ。

👉 そして、万が一は必ずやって来るからだ。

墜落前提で説明してるわけじゃねぇ。
生き残るために説明してるんだ。
いざって時の最優先だろ。

工場も同じだ。

危険区域。

立入禁止。

ヘルメット着用。

保護具装着。

確認手順。作業手順。

新人の頃は、面倒臭ぇなと思った事もある。

だがな。現場で怪我した人間を見たり、設備事故の話を聞いたりすると、考え方が変わる。

👉 あれは形式じゃねぇ。流された血で書かれたマニュアルなんだ。

誰かが失敗した。

誰かが怪我した。

誰かが痛い思いをした。

だから残った。次の人間に同じ苦痛を味わって欲しくないがための、覚悟の書面だ。

👉 確認ってのは、臆病だからやるんじゃねぇ。
生き残るためにやるんだ。

そして俺が今でも不思議に思うのはな。

鉄道には呼称確認がある。

飛行機には非常口説明がある。

工場には安全確認がある。

もちろんその業種、特に基幹インフラ産業に位置付けられる業界になればなるほど、
安全やもしもの備えの確認が多い。

長期的な安心安全が担保だからな。

👉 なのにだよ・・・。

何十年もの人生や、何百万円もの金や、会社の未来を預けるような話になると、
急に確認を嫌がる奴が出てくるんだ。

なんでだろうな(笑)

リスクを聞くな。

課題を聞くな。

不安を煽るな。

夢を信じろ。

そんな空気になる。

👉 俺はあれが不思議でしょうがねぇ。むしろ逆じゃねぇか?

👉 大事な話ほど、確認した方がいいだろ(笑)

夢を否定するためじゃねぇ。

👉 夢を長生きさせるためだ。

夢ってのは、派手に打ち上がって終わる花火みたいなもんなのか?

俺は違うと思うんだよな。

👉 続いてこそ価値がある。残ってこそ意味がある。

だから確認するんだ。

そしてな。俺が昔から信用しない言葉がある。

👉 「絶対大丈夫です」っていう完璧欠損無し系の言葉だ。

現場の人間ほど、そんな事言わねぇから(笑)

なぜ言わねぇのか。その話を次でしよう。

確認ってのは、臆病だからやるんじゃねぇ。生き残るためにやるんだ。