P4 2026‑06‑08 夢と責任

船長

— 野須寅 堕無洲(のすとら・だむす)|船長は最後に船を降りろ

前回、「絶対大丈夫」という言葉を俺はハッキリ言って信用しない。

そんな具体的な話をした。

理由は簡単だ。

👉 世の中に絶対なんてそうそう無いからだ。

時代の移り変わりが早すぎる今のご時世・・・。
AI界隈なんか半年も経てば別世界じゃないかい?

どんな業界でも、どんな産業でも、事故もある。

故障もある。想定外もある。

どれだけ優秀な人間でも、どれだけ巨大な企業でも、

どれだけ凄い技術でも、100%なんてものは存在しねぇ。

👉 それは断言させてもらう。

ここまではいい。前提だ。今回の記事の問題はここからだ。

何かが起きた時、誰が前へ出るんだ?

って話だ。

俺な。昔から不思議だったんだよ。

👉 成功した時だけ現れる「船長」って存在が。

業績が大きく伸びた。
株価が跳ね上がった。
新技術が大成功した。
新サービスが当たった。

そんな時は堂々と胸張って出てくる。

俺がやった。

私がやった。

我が社がやった。

それでいい。成功したなら誇ればいい。努力したんだからな。

だがな。問題は逆の時だ。

想定外の事故が起きた。

計画が失敗した。

システムが止まった。

トラブルが発生した。

利用者が困惑した。

その瞬間、その「船長」が消える事がある。

ノーコメント。

沈黙。

さらには、

担当者の責任です。

現場の問題です。

想定外でした。

外部要因でした。

そんな言葉だけがどんどん増えていく。

👉 俺はそこに絶対的な違和感を覚えるんだ。

船長ってのは、成功した時に名乗る役職じゃねぇ。

👉 嵐の時に覚悟を試されるボスという役職だろ。

海が荒れてる時。

船が傾いた時。

エンジンが止まった時。

乗客が不安になった時。

👉 その時に堂々と前へ出る人間を、俺は「船長」って呼びたい。

別に万能じゃなくていいのよ。
全部解決出来なくてもいいのよ。
失敗したっていい。

👉 ただな。前へ出ろよ。説明しろよ。状況を伝えろよ。それだけなんだよ。

商品やシステムを開発した本人を差し置いて、代表として名乗り上げてるんだろ?

👉 責任ごと背負うのがスジだろ。

問題が起きた時だけ、開発現場へ責任を差し戻すのは筋違いじゃないのか?

👉 神輿の上にふんぞり返るだけが船長なのかと問いたい。

実はこれ、第2話の呼称確認とも、第3話の重要事項説明とも繋がってる。

確認する。

説明する。

記録する。

👉 全部同じなんだ。責任から逃げないための仕組みなんだよ。

そしてな。俺が夢を語る人に見たいのも、そこなんだよ。

👉 成功した未来予想図じゃねぇ。失敗した時の責任ある立ち回りだ。

ロケットが飛んだ時じゃねぇ。飛ばなかった時だ。

AIが当たった時じゃねぇ。誤作動した時だ。

投資が成功した時じゃねぇ。下落した時だ。

その時どうする?
誰が説明する?
誰が責任を持つ?
誰が前へ出る?

👉 そこに答えがある。

だから俺は保証なんか求めちゃいねぇ。完璧も求めちゃいねぇ。

👉 求めてるのは、本気の覚悟だ。
そして、自分の名前で語る、背負うべき責任だ。

だってそうだろ?

👉 乗客にだけ命を預けろと言うのに、船長だけ逃げ道を確保してる船なんて、怖くて乗れねぇじゃねぇか(笑)

まー・・・そんな船だと分かってたら、誰だって乗りたくはねーもんさ(笑)

果たして信頼ってやつは、どこで作られるんだろうな?